おでかけメモ

国内をふらふらします

仮想現実の世界で恐竜に食べられた話

去年の11月に東京へ旅行に行った。
その時に、以前から気になっていたVR(バーチャルリアリティ)、仮想現実を体験できるVR ZONE SHINJUKUというエンターテインメント施設で友人といろいろなVR体験をした。

事前に施設への入場と、4種類のアクティビティが体験できる1day4チケットセットを購入しておいた。購入確定時に届くメールに添付されたQRコードを当日受付で提示すると、簡単な説明を受けて紙チケットを受け取ってすぐに入場できる。

入場してすぐのところにある案内板を見ながら、友人が「これ面白そうじゃない?」と指をさす。その先には『ホラー実体験室 脱出病棟Ω』と。
は?なんで?お金を払って?失禁するリスクを負うの?
却下。

結果、怖そうではあるけど脱出病棟よりはマイルド(?)そうな『恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル』を体験した。
乗り込んだ飛行機がトラブルで不時着した無人島には無数の恐竜が。救出のヘリコプターが到着するまでなんとか生き延びよ!的な設定だそう。たぶん。テンションの高いスタッフさんが説明してくれた。
説明の最後に「では、行ってらっしゃーーい!」ええ、行ってきます。戻ってこれない気しかしない。

目を開けると、周りは真っ暗。自分が乗っているセグウェイっぽい乗り物のライトを点けると、左右の金網の向こう側の恐竜がこっちを見ている。よだれがダラッダラ。私はすでに膝がガックガク。なにこれリアルすぎない?
とりあえずハンドルを前に倒してスーッと進んでみる。
あっ、金網が途切れた...森の中.....スーッと................
アァァァァァァァァなんか出てきた!※恐竜
叫びながら全速力で逃げる。逃げる。逃げる。いつのまにか恐竜を振り切っていた。
これはもうまさにジュラシックパークだ...私はもちろん序盤に食われるタイプ。
気を取り直してさらに進んでみる。今度は気づかれぬようにライトを消して暗闇の中を進む。しばらく進むと、チカチカ光るものがどの方向にも現れた。嫌な予感がする。
ライトを再びつけると、あぁ...お世話になった人たち今までありがとう....もうダメみたい......
いつの間にか広場に出ていて、周りを無数の恐竜に囲まれていた。これ全部猫だったら幸せなのにな。無数の猫に囲まれるVRアクティビティ、どう?VR ZONEさん。みんな幸せになれるんじゃない?
ということを考える暇もなく、めちゃくちゃに食われる。
やっ、やめてーーー!!!きゃーーー!!!思わず私の中の女子が出てきて情けない叫び声をあげる。恐ろしくて目も開けていられなくなる。あっという間にゲームオーバー。
あぁ、そういえばこれ現実じゃなくてVRだったな。そのくらいリアルで恐ろしい体験だった。地面には人間の死体が転がっているし。グロいものが苦手な人はやらない方が良いかもしれない。

VR体験を終え、施設内の椅子で休んでいると、脱出病棟のブースが見えた。ガタイの良い外国人2人組が入っていき、しばらくすると「アァァァァァァァァァァァァァオ!」「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」などと悲鳴が聞こえてきた。めちゃくちゃに取り乱している。
うん、恐竜に食われる方がマシに違いない。

その後も山林をスキーで滑降した(崖から落ちた)り、エヴァに乗って敵をめちゃくちゃに撃った(撃たれた)り、様々なアクティビティを楽しんだ。
平日の午前10時に行ったということもあり、待ち時間もほとんどなかった。
ただ、その中で唯一20分ほど待ったものがあった。『マリオカートアーケードグランプリVR』だ。休日の午後に行けば、1時間くらいは待つのかもしれない。
正直、これが最も楽しかったので、ネタバレはせずに気になる人には体験してもらいたい。初対面の外国人と少し「ウェ〜イ」ってなるくらい楽しかった。興奮した。

という感じで初めてのVR体験はすべて終了。
行く前に不安に思っていた点も問題はなかった。
体験中に自分の荷物は各ブースにあるカゴに入れることができて、スタッフさんがしっかり見ていてくれるので安心。
メガネをかけている人はメガネの上からでもVRゴーグルをかけることができるので、いつも通りの見え方で楽しむことができる。
1day4チケットセットで4つのアクティビティを楽しんだ後でも、追加で1つあたり1000円のチケットを購入すればさらにVR体験ができる。※人気のアクティビティのチケットは購入できないこともある。

興味を持ってくれた皆さん、行ってみて。私はもう一度行く。

f:id:shibu_bears:20180130160156j:plain近未来感のある施設内部