おでかけメモ

国内をふらふらします

職人の街、蔵前を散歩してみた

ゴールデンウィーク中は大阪と東京を旅行した。
計8泊もしたため、本当にたくさんの場所をまわったのだが、その中で特に印象に残った場所がある。東京の蔵前だ。
2016年10月から放送していたドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」で蔵前が紹介されていたのを見て興味を持った。1年半越しの聖地巡礼

昼の12時に友人と都営浅草線蔵前駅のA0出口で待ち合わせ。
最初に行くお店は決めていた。Circleという帽子屋さん。東京は5月からもう暑いからね...直射日光から頭を守らねば...
気さくな店員さんとおしゃべりしながら選んでいると「これだ!」という帽子を発見してそのまま購入。友人もお気に入りの帽子を見つけて購入。満足。
お店から出る前に、どこで美味しいランチが食べられるか聞いてみた。
「和食なら 結わえる というお店がオススメですよ」
知ってる。事前リサーチした時にGoogle先生からもオススメされました。
「すぐそこにある らーめん改 も美味しいです」
それは知らなかった。ラーメンもいいな。
CAMERAっていうお店でもランチやってるかもしれません」
よーし、CAMERA行こうかな!
今思えば、この時点で最も情報が曖昧なお店に決めた私たちの勇気よ。

ということで、CAMERAに到着。ランチやってた!よかった!
私はキーマカレー、友人はチーズトースト。とても美味しい。またいつかここでキーマカレーを食べることが決定。
実はこのお店、食事の提供だけでなく革製品の販売もしている。バッグ、財布、キーホルダーなど。どれも柔らかくて肌触りが良くて可愛い。
食事をしなくても、チラッと覗いていくだけでも楽しいお店だと思う。チラッと覗いたらそのまま吸い込まれて、いつの間にかコーヒーを飲みながら長居してしまいそうだけど...

お腹を満たした後は、すぐ隣の家具屋さんNOCEへ。ものすごい数のおしゃれなソファとテーブル。
「自分の家を建てたらこのソファ欲しいなー」なんて話しながらゆっくり物色。
物色したところでその場で買えるほどのお金も勇気も持ってないので、退散。でも家具屋さんは楽しい。

国際通りを南へ進むと、PRO-MENERという革製品のお店の看板が見えたので入ってみた。
お、すごい。店舗兼工房になってる。何人かの職人さんが作業真っ只中。唯一作業中ではない女性が説明してくれた。売っているのはすべてここで作ったもので、月に1回ワークショップも開催しているらしい。いつか参加してみたい。
ずっと作業を観察しながらお話を聴いていたいけどそういうわけにもいかないので、欲しかったIDパスケースを購入して次のお店へ。

草木染めの製品を主に販売しているMAITO
シャツ、ワンピース、ストール、靴下などが並んでいる。すべて優しい草木染めの色。それぞれ何を使って染めているかがタグに書いてあった。
友人が「このストールすごい!わたあめに包まれてるみたい!」とテンションを上げていると、店員さんが「そのストールは《羽衣》って名付けられているんですよ〜」と。私も気になったので軽く首に巻いてみると、本当にわたあめみたいだ。首に巻いてもベタつかないわたあめって最高じゃない?
このお店でも月に1回ワークショップがある。ただ、5月はもう満員でキャンセル待ちの状態。その人気ぶりも頷けるくらい魅力的な一点モノが店内に溢れていた。

MAITOから西に500mくらい。ノートやペンなど『書くこと』に特化したものを販売しているカキモリ。今回最も楽しみにしていた場所かもしれない。
お店に入って驚いた。蔵前の街を歩いていても人が少ない印象だったが...ここにいたか、人混み。
気を取り直して、入り口付近に並んでいるポストカードや便箋、封筒を観察。可愛いもの、おしゃれなもの、どれを見ても欲しくなる。
入ってすぐなのに「こんなお店が家の近くにあれば週5で通う」と確信。職場じゃなくてカキモリに通わせてください。
奥に進むと今度はたくさんの鉛筆やボールペン、万年筆。普段使いできそうなものから、使うのが勿体無いくらい綺麗なものまで。
見ているだけでも充分楽しいが、もちろん試し書きもできる。ここまで書き心地に差があるものなのか、の連続。
実は私は万年筆を使ったことがなかったので、ここでちゃっかり初体験。やっぱり難しい。もっとたくさん字を書く習慣が身についてから買うことにした。万年筆が似合う格好良いおじさんになろう...
そしてカキモリの名物(?)である、自分だけのノート作り。これがとてもワクワクする。とてもオススメ。
ノートの大きさや表紙と裏表紙のデザイン、中紙の種類を選んで自分だけのノートを作ることができる。万年筆や鉛筆など、何で書くかにもよって適した紙は変わるらしい。選択肢がたくさんありすぎて迷う迷う。迷っている時間も楽しい。
紙を選び終わったら、あとはリングと留め具を選んで職人さんにお任せ。
完成するまで少し時間がかかるようだったので、とりあえずカキモリを後にした。

ノートを楽しみにしながら、甘いものを食べにダンデライオンチョコレートへ。
ここもかなり有名でずっと行きたかった場所。1階がチョコレート工場になっていて、入った瞬間カカオの良い香りを全身で受け止めることになる。
ホットチョコレートとチョコレートブラウニーを注文して、できあがるまで工場を見学。ここで作られたものをここで食べられるって贅沢。
ドリンクとブラウニーを受け取って2階のカフェスペースへ。いただきます。
ああ、美味しい。素人なのでまったく上手に表現できないけど、いつも食べているチョコレートとは明らかに違うことはわかる。香りも味もおいしい。
隣の席にいた赤ちゃん連れの夫婦を見て和みながら、友人とチョコレートを味わう。この日一番幸せな時間だった。

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そろそろノートができあがる時間かな。ということで、カキモリに戻る。
店員さん「このような仕上がりになりました、ご確認お願いします」
全部自分で選んだもので作ったノートを目の当たりにすると感動。元気よく「はい、これでオッケーです!ありがとうございます!」
大事に使わなきゃな。

キモリを出ると、もう18時。
この後にどこかで夕飯を食べる予定だったが、いろんなお店で楽しみすぎて既に満足感がキャパオーバー。
「満足だね」「これで解散でも良い感じだね、楽しかった」
はい、多幸感に包まれて解散!

蔵前は人もモノもお店も魅力的で良い場所だった。