おでかけメモ

国内をふらふらします

頸髄損傷を患った身体障害者がひとりで三原山に登った話

24時間テレビの企画かな?

大抵の人はそう思うかもしれない。でも違う。


登山の様子を密着するカメラマンはいなかった。そもそも、同行者はいなかった。

登場人物は15年以上前に交通事故で生死の境を彷徨った、普通ではない歩き方の身体障害者ひとりだけ。


なんで障害者がひとりで登山なんて危険なことするの?


そこに山があるからだよ!!!

 

 

話は登山の約半年前に遡る。


新型コロナウイルスの影響でゴールデンウィークの旅行はできなさそうだ。

でも、11月あたりならさすがにコロナも収束に向かっているだろう。

そう考えて、羽田空港行きの飛行機を予約した。

1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月......時間が経つにつれて「あら?コロナの勢い止まらないじゃん。東京観光、無理じゃん!」と察する。

じゃあ、東京に着いたらすぐ船に乗って伊豆大島に行っちゃおう。

そう決めたのが旅行の1ヶ月前。

 

そしてほぼなんの計画も立てずに当日。伊豆大島に到着。

さて、明日は丸一日なにをしようかー!

有名な裏砂漠をバギーで走れるツアーがあるらしい。いいね。

予約を試みるも、すでに定員一杯で断念。

どうにかして裏砂漠を見ることはできないかと、Googleマップを見ながら考えた。考えた。気づいた。

三原山に登れば上から裏砂漠を見下ろせる!たぶん!!きっとそう!!


かくして、すごーく適当に翌日の登山を決めた。

 

 

朝。

よく寝た!適度に食べた!ジャージ履いた!靴は......ぺらっぺらのスニーカーしかないな。まぁいいか。

よ く な い

いま考えると、なぜこのとき「まぁいいか」になったのかわからない。

バカなのか?バカなんだね。

 

登山のスタート地点までバスで移動。

バスから降りて、トイレ済ませて、いざ出発!の前に案内板を発見。

頂上まで登って火口をほぼ一周して、別ルートから下る。ゴールは大島温泉ホテル。

このコースの距離は7.9km、所要時間の目安は155分らしい。

でも、自分の場合少なくとも180分以上はかかるだろうな。

ある程度覚悟を決めて、今度こそ出発。時刻は11時05分。

 

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Googleマップのとおり、最初に少しきつい下り坂があったものの、それ以降はほぼ平坦な舗装された道路が700mくらい続く。

普段からスポーツジムに通って体力作りに励んでいるから、このくらいは余裕!

ただ、途中ですれ違う人たちは「こいつ.....ひとりで登山するつもりか....?」と言いたそうな目でジッと見つめてくる。

 

めちゃくちゃごもっともです。

 

ぴょんぴょん跳ねるような独特な歩き方の、誰が見てもわかりやすい身体障害者がすることではない。

逆の立場でも「おいおいおいマジかよ...」と目で追う気がする。

でももうやると決めちゃったから!行ってきます!

と心の中で宣言した直後、あることに気がついた。

すれ違ったあの人たち、途中で引き返してきてる?

みんな大島温泉ホテルをゴールにしてるわけではないのか。

確かに火口を見て引き返すコースだと距離はかなり短いな。

自分には関係ないけど!

少しだけ不安になりながら先へ進む。

 

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坂がどんどんキツくなってくる。

「うわぁ〜、これが山に登るってことか〜」

登山経験者全員に「こんなのまだ序の口でさえないよ」と鼻で笑われそうなことを本気で思いながら、坂をぴょんぴょん登っていく。

ぴょんぴょんといっても軽快に登っているわけではなく、歩き方がそうなってしまうだけで、実際はハァハァ息を吐きながら険しい顔でゆっくり登っている。

 

何回か短い休憩を挟みながら、ようやく最初のチェックポイントらしき場所に到着。

 

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この鳥居の先に何かありそうだけど、こっちは実は分岐した道。

気になるけど少しでも体力を温存したい。どうしようかなー。

結局鳥居の先は見にいかず、本来の道の先へ進むことに。

 

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すぐに火口展望台を発見。

引き返す人はこの辺りで引き返すのかな?

自分には関係ないけど!!!

この先にはもっと間近で火口を見れるスポットがあることを知っていたので、展望台はスルー。


そして遂に、舗装された道が途切れた......


「今までのは練習です。ここから本番」

そう言わんばかりの歩きにくそうな道。

火成岩も小さめのものから拳大のものまでゴロゴロ落ちている。

気をつけて歩かなきゃ怪我するな...と本日2度目の覚悟を決めて進み始める。

案の定ここから急に人が少なくなり、各々が自己責任でひとりきりで山と戦う領域へ。


10〜20分くらい集中してゆっくり歩いて、平らな場所を見つけたので少し休憩。

足場が悪いと疲れるのも早い。

そういえば、もうかなりの高さまで登ってきたんじゃないかと周りを見渡すと、今まで見たことがないほどの絶景。

 

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足元を見ながら歩いてたから全然気づかなかった!

写真では1%も伝わらないけど、海が雲のような質感に見えた。不思議な景色。


いつまでも景色に見惚れていると日が暮れてしまうので、気合を入れ直して登山再開。


どんどん険しくなる道。どこに足をついても不安定。

それでもまだマシな足場を1歩ずつ見極めなければ、一瞬で足を滑らせてそのまま身体ごと転げ落ちかねない。

 

「ゆっくり。丁寧に。足をしっかり地につける。」

独り言を延々とブツブツ呟きながら、それでも何度かバランスを崩して手をつきながら、立ち止まれない不安定な坂道を登る。

正直、ここが最も怖かった。

 

不安定な坂道を30分は登り続けた気がする。

身も心もかなり疲労が溜まってきた頃、火口を間近で見ることができるポイントに到着。

 

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え、デカい。深い。なんだこれ。

えぇ..........想像以上にデカすぎて写真撮ってもデカく見えないし。

あとで調べたら、火口の直径は300m、深さは200mあるらしい。

数字を見ても写真を見てもなかなか実物を想像できないと思う。

底のほうからは水蒸気が漏れ出ていた。活火山だからな。

これ、次はいつごろ噴火するんだろうなーと恐ろしいことを考えながら、しばらくの間ボーッと眺めているうちに、また歩ける程度には回復。

それでもかなり限界が近いのは感じていた。

 

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残り少ない体力を振り絞って後半戦へ。

さっきのような恐怖を感じるほどではないものの、アップダウンのある険しい道が続いた。

ただ、景色は最高。

遂に最初の目的だった裏砂漠らしき場所も見えてきた。

 

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実はこれ全然裏砂漠じゃなかったらウケる。


「疲れたな」

「でも景色は最高だな」

「でも良い景色だけじゃ疲れは取れないんだよな」

これをずーーーっと考えていた。

挙げ句の果てに

「寝っ転がれる場所があるうちに寝っ転がりたい」

という考えに至り、

「おっ、ここいいじゃん!」

そう思った瞬間、正気を取り戻した。

ここで寝っ転がったら絶対起き上がれない!

そしたら明日になってしまうし、陽が上がる前に凍え死ぬ気がする!

疲れた身体に鞭を打ち、折れかけた心を鍛え直し、少しペースを上げてまた歩きだす。


下り坂が多くなってきた。

そしてやっぱり足元は悪いので、前半と同じように独り言をブツブツ呟きながら気をつけて下っていく。

 

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集中力は格段に落ちてきている。

何度も転びかけながら着実に進んでいくと、事前に地図を見た時には気づかなかった分かれ道が見えてきた。

たぶん自分が決めたコースは大島温泉ホテルに続くであろう右の道。

もう一方の道は鳥居の辺りに戻りそうだな。

 

ここで5分くらい考えた。

 

鳥居コースだと、序盤のあの急な坂を下らなきゃならないのか...でも知ってる道のほうが精神的には楽そう。なにより道が舗装されてる。

大島温泉ホテルに向かうコースは距離が長いぶん、坂が緩やかな気がする。でもそれ以外にこっちを選ぶ要素がない。

 

 

大島温泉ホテルに向かいます!!

この登山、無謀な選択しかしていない。

しかもこっちの道にした決め手が「同じ道を2度通るのはつまらないから」。

全身ガクガクの今にもぶっ倒れそうな障害者が何を言っているんだ。

 

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決めてしまったことは誰かに反対されてもなかなか変えない性格だし、そもそも反対する誰かも今はいないし、ひとりきりだし、すでに歩き出しているし。

ぶっ倒れそうな障害者、もはや気合いだけでゴールに向けて進む。

 

この頃からは休憩中に写真を撮る余裕もなくなっていた。

ふと時計を見ると、スタートからもう3時間以上経過している。

普通は155分が目安のコースらしいけど、それ本当?

健常者めちゃくちゃすごいじゃん...


フラフラしながら歩く。多少マシな足場になってきたのがせめてもの救い。

スマホで時間と残りの距離を確認するスパンがどんどん短くなってきていた。

500mくらい歩いた感覚で地図を確認しても、その半分も進んでいなくて絶望する。

 

もーーーーーーーーむりーーーーーー!

 

と心の中で叫びながらひたすら歩き続けていると、遂に「大島温泉ホテルまで2km」の看板を発見。

ここまで、約3時間半かかっている。

 

全身が痛い。体力もかなり前に限界がきた。

14時37分に大島温泉ホテルを出発する帰りのバスにも間に合わない。

その時点で「完全に暗くなる前に人がいる場所にたどり着く」以外の目標は消えたはずだったけど、看板を見た瞬間「よっしゃ!15時にゴールするぞ!」とやる気がみなぎった。

 

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ラストスパート。

 

この辺りからだんだん周りの景色が変わってきて、周りに木が生い茂っていた。

虫も鳥もいたし、姿は見えないけど大きい音を立てながら歩く野生動物の存在も感じた。

普段なら虫キモい、動物怖い、とビクビクしながら通るような道だったけど、なんせ残り2kmを切っている。

周りの状況なんか気にせずにどんどん進んだ。

 

ホテルから歩いてきたであろう人達ともすれ違った。

めっちゃ楽しそうにしている。元気ハツラツって感じ。オロナミンC持ってませんか。

と話しかけるわけもなく、15時ゴールを達成するためにやるべきことを黙々と。


ラスト200m。

 

長かった登山も終わりが近い。

ホテルへの道、最後は舗装されているハンパない登り坂。

実際どのくらいの坂だったか詳しくは覚えていないけど、溜まりに溜まった疲労のせいか、30°くらいあるように感じた。

手をつきながら力を振り絞って登り切った。

 

ホテルに着いた。

 

時間を確認すると、15時05分。

スタートから4時間ぴったり。


ホテルのロビーに入り、すぐさま自販機で飲み物を買って椅子に崩れるように座った。

20分くらい放心状態。

そのあと、登山していることを知っていた何人かの友人と親に連絡を入れ、タクシーを呼んで宿泊しているゲストハウスに帰った。


ゲストハウスのスタッフから「今日はどこか見てきましたか?」と聞かれ、三原山に登ったことを伝えると、唖然としていた。


「今までで一番キツかったです。身体的にも精神的にも。」

「で、ですよね......よく無事に帰ってこれましたね........」

 

 

翌日、尋常じゃない筋肉痛に襲われながら伊豆大島をあとにした。

 

 

冷静に振り返ってみると、まったくの素人の障害者が登山靴も履かずに三原山に登るという暴挙、普通は誰もやらないし、やるべきではないと思う。

たまたま無事に帰ってこれただけで、もし途中で力尽きて動けなくなったら、いろいろな人に迷惑をかける。

この記事を読んだ人も同じ感想を持つかもしれない。

 


また登山することがあるかどうかはわからないけど、もしあったら今度はしっかりした装備で複数人で挑戦したい。

少なくとも、山に登った先にある景色と達成感は、疲労と危険を差し引いても再び挑戦する理由には充分だった。

USJ VIPツアーに参加してきた

2ヶ月前、大阪に行ってきた。
食べ歩きや買い物など、たくさん楽しみがあった中でのメインイベントはユニバ!
なんと、大型テーマパークは人生で初めて。ディズニーも未だ行ったことがない。
何回もユニバに行っている友人と一緒だったが、事前リサーチは大事ということでいろいろ調べていると...「VIPツアー」というものを発見。

これにしよう。即決。

当日。まず入場口が通常とVIPでは別で、全く待たずにスムーズにin USJ
ただ、メインイベントのツアーは13時から。それまでは自由に楽しもう。
最初に乗ったのは...空飛ぶスヌーピーのやつ。ちびっ子達に混ざり20代2人が列に並んで、スタッフのお姉さんに笑顔振りまかれながら空を飛んだ。

朝食をとっていなかったので、スヌーピーの後はレストランへ。
ここでVIPの力を発揮。実はUSJに入る際にツアーの説明に加え、いくつかの特典も受け取っていた。そのうちのひとつがレストランでの会計10%OFFチケット。
チケットは発行当日なら何回でも使える。何回でも10%OFF!!VIPだ...

続いてはルパンとコラボしてるやつ。VRゴーグルをつけてルパンと銭形さんのカーチェイスに巻き込まれる。スヌーピーの後にこれは激しすぎて何度か泣きそうになった。怖すぎ。
VR自体は以前、新宿のVR ZONEで体験してるとはいえ、今回は全く別物の絶叫系VR。そういえば絶叫マシーンは人生初体験だった...

他にもアトラクションに乗りつつ時間は過ぎ、ついに13時。VIPツアーが始まるぞー!
事前に聞いていた集合場所には自分たちを含め10人。これが1回のツアーの上限人数らしい。
案内してくれるお姉さんの簡単な挨拶と説明の後、出発。

 

----ここからはVIPツアーのネタバレを含みます----

 

キャラの濃いお姉さんによる詳しすぎるUSJ紹介を聞きながらゆっくり進む。
年パスを持ってるくらい通い詰めてる人でもここまでは知らないんじゃ...という裏話も。ツアーが始まってからまだアトラクションにも乗ってないのに、もう楽しい!

そしてそして、待ちに待ったアトラクション!待ちに待ったといっても、待たずに入れる。書き方がややこしい。
そう、これまたVIP特典で、ツアー中に乗るアトラクションは長い行列の通常入口とは別にある、VIP専用入口を利用できる。なにこれ優越感〜〜〜〜〜。
優越感に浸りながら乗ったのはスパイダーマン。これ普通に並んだら、相当な待ち時間の人気アトラクションだろうな...
そんなこんなで無事スパイダーマンのイケメンな姿を拝んで満足。出口付近でお姉さんが面白いポーズで待っててくれた。ノリが好き。

全員が帰ってきてからはしばらくUSJ内を散策。もちろんお姉さんの詳しすぎる案内付き。どれだけ引き出しが多いんだってくらいに、いろんな豆知識がポンポン出てくる。勉強してるんだろうなぁ。
ちなみに、散策もゆっくりペースで、良い具合のタイミングでトイレ休憩も挟んでくれるから、小さい子もお年寄りも安心。

ある程度歩いていると、いつの間にかハリーポッターの世界へ。写真も撮りつつ、スパイダーマンの時と同じように専用入口からどんどんアトラクションを体験。魔法の杖は高いから買わなかった(笑)
この時もお姉さんはなんかポーズとりながらみんなが帰ってくるのを待ってたような...徹底ぶりがスゴイ。
っていうことで最後のアトラクションー!
ハリー達と一緒に空飛んでボール追っかけてスリザリンのみなさんをコテンパンにするやつ。だいたい合ってるはず。これは体験的にはルパンと似たような感じでも、なんとVRゴーグルなし。それでいてあの空を飛ぶ感覚のリアルさ。このアトラクション、自宅に欲しい。

最後、お姉さんの挨拶をもって約3時間のVIPツアー終了!現地解散!
もちろん閉園までは引き続きUSJを楽しめる。

これまでツアー内のアトラクションは全て専用入口から入って並ばずに楽しめたが、なんとツアー外でも使えるエクスプレスパスも特典として2枚もらえるので、ツアー前後も長時間並ぶことをせずに楽しめた。
至れり尽くせりVIPツアー恐るべし...最高...

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ということで、今回はとにかく”待たないUSJ”を楽しめた。快適すぎて、ツアーもエクスプレスパスもなしではUSJに行けなくなりそう。

USJ VIPツアーの得なところまとめ
・ガイドのお姉さんによる詳しすぎる案内を受けれる
・ツアー内のアトラクションはVIP専用入口から待たずに入れる
・ツアー外で使えるエクスプレスパスを2枚もらえる
・ポンチョとお茶をもらえる
USJ内のレストランは何度でも10%OFFで利用できる

すごくおすすめなので、気になった人は是非!

www.usj.co.jp

【ゲストハウスレビュー】Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE (東京)

ゲストハウスがとてもおすすめだよっていう記事はこちら
この記事では、私が泊まったゲストハウスをレビューする。

 

基本情報

名前:Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE

HP:https://backpackersjapan.co.jp/nuihostel/

場所:東京都台東区蔵前2-14-13

最寄駅:都営浅草線蔵前駅都営大江戸線蔵前駅

電話番号:03-6240-9854

部屋の種類:男女混合8人ドミトリー、女性専用8人ドミトリー、ツインルーム、ダブルルーム、リバービューダブルルーム

チェックイン:16:00〜23:00

チェックアウト:8:00〜11:00

 

宿泊:2018年春、1回目、8泊9日。

1泊あたり3,000円(金曜と土曜のみ3,200円)。 ※部屋の種類によっては金額が変わる。

宿泊階詳細

3階、男女混合8人ドミトリー (パスワード式オートロック)。無料WiFiあり。

1部屋に二段ベッド4つ。枕元にはコンセントが2つと読書灯。プライベートカーテンあり。室温はエアコンで常に23〜24度くらいに保たれていた。

ベッドメイキングは利用客が行う。連泊する場合は11:00に清掃が入った際に申し出れば替えのシーツや枕カバーをもらえる。

貴重品を入れられる金庫あり。南京錠のレンタルは有料のため、用意しておくと良い。大きいリュックやスーツケースは入らないため、ベッドの上や横に置くことになる。

宿泊した階には洗面台5つ、個室トイレ3つ、シャワールーム3つ。それぞれ24時間使用可能。

シャンプー、コンディショナー、ボディーソープはシャワールームに置いてある。バスタオルのレンタルは有料。

約20人がこの階に宿泊可能だが、滞在中にトイレなどの順番待ちをすることはなかった。

6階リビング&ダイニングキッチン

リビングにはコンセント多数、共用パソコン、ボードゲーム、ギターがある。時間帯によっては5人程の利用者がいたが、それぞれ他人を気にせずゆったり過ごしていた。

キッチンには冷蔵庫、電子レンジ、調理器具一式、食器があり、自由に使える。後片付けは各自で行う。

その他、洗濯機(200円)と乾燥機(300円)がある。
 

1階フロント、カフェ&バー

スタッフさんはチェックインの際に、宿泊階の見取り図などの必要な情報が載った案内書を使って、丁寧に説明をしてくれる。

出かける時には「行ってらっしゃい!」帰ってきた時には「お帰りなさい!」と声をかけてくれるほどアットホームな雰囲気。

カフェ&バーは座席数が多く、週末の夜以外にすべて埋まることはなかった。立ち飲みスペースもある。

朝食は4種類のパンとグラノーラ、ドリンクがある。だいたい合計900〜1,200円。グラノーラは意外とボリュームがありお腹にたまる。

バー営業の時間帯には宿泊客のほか、地元の人や他観光客で賑わっていた。

近くのお店で食事をしてからこのバーで飲んで、そのまま部屋で休めるのはありがたい。

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朝食

その他

最寄駅までは徒歩3分。近くにコンビニや自動販売機、弁当屋、24時間営業の飲食店などがある。

総評

値段:★★★★☆

清潔:★★★☆☆

防犯:★★★☆☆

設備:★★★★☆

日本のモンマルトル、神楽坂を散歩してみた

「神楽坂は日本のモンマルトル」
どこかの記事に書いてあった。モンマルトルって...?
フランスのパリにある街らしい。

モンマルトルに関しては何も知らないが、前回の蔵前散歩に引き続き「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」で紹介されていた神楽坂を散歩してみた。

神楽坂駅1番出口で友人と待ち合わせして出発!

まずは昼食。事前リサーチで見つけた瞬間に決めた あかぎカフェ へ。赤城神社のすぐ隣にある。
私は『蒸し鶏と山菜の冷たい茶そば 柚子風味のゴマだれ』を食べたが、とにかく絶品。リピート決定。いろんな人に食べてもらいたいがお店のインスタグラムを見る限り、もしかすると夏限定のメニューかもしれない。他のメニューも食べてみたい。

空腹を満たすことを優先して素通りしてしまった神社には、食後にしっかりとお参りした。なんとなく迫力が足りない左右の狛犬が可愛い。

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次に向かったのは ねこの郵便局というなまえのお店 という名前のお店。ややこしいけど、行ってみたくなる名前。
お店の中には文房具、骨董品、絵本、食器など、視界に入っているものだけでも数えきれない猫グッズ。足元から天井近くまで埋め尽くされている。というか、お店の外にも置いてある。
個人的にオススメなのはポストカード。数えきれない種類の絵柄がよりどりみどり!全部可愛い猫デザイン!何枚も買ってしまった。良い買い物。

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「ねこのお店」のすぐ裏にあるのが カップス神楽坂 という食器店。
ここがまた綺麗な食器たくさんで視界が楽しい。機能性に優れていて色鮮やかで...もう、全部欲しい...
サンタ様、ここの食器全部ください。
食器はサンタ様に任せるとして、私は美味しそうな紅茶を購入。後日友人に渡したらすごく喜んでもらえた。

カップスから200mくらい。ちょっと変わった面白い本屋 かもめブックス へ。
ここはカフェが併設されていて購入した本をそのまますぐ読めるようになっているが、面白い本屋と紹介したのはこれが理由ではない。
本が並んでいる棚に文字が書いてある。「シネマティックに読書を」「酔いどれかもめ亭」「春、歩きだす」など。
実はこれ、本のテーマ分け。このテーマに沿って店員さんオススメの本が並べられている。実際に行ってみるとわかるが、本のチョイスから店員さんのセンスの良さが際立っている。
私も友人も惹かれる本を見つけて購入。

続いて、かもめブックスから早稲田通りを挟んで向かいにあるセレクトショップ lakagu
服、家具、本、化粧品...とにかくおしゃれオシャレお洒落。なんとなくわかってた。建物がすでにオシャレだったから!
こういう、背筋がちょっと伸びそうな場所も新鮮で良い。
1階は女性ものの服と化粧品、キッチン用品、2階は家具や雑貨、本がメインだった印象。どこもかしこも見せ方を計算しているようなディスプレイ。特に2階奥のギャラリーは見に行ってほしい。定期的にいろいろな展示会をしている。

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さて、実はここまでで行った6カ所すべて半径200m以内にある。魅力的なお店がこの範囲に密集している神楽坂、恐るべし。

再び神楽坂駅1番出口付近に戻り、早稲田通りを下っていく。下っていく。
気づいた。神楽坂は幸せそうな家族連れがものすごく多い。駅のすぐ近くが住宅街で早稲田通りにはスーパーやドラッグストアなども多い。それも相まって「この周辺に住んでいるんだろうな」という生活感を感じる幸せそうな人たちが多い。なんだかほっこりしていると、コボちゃんに遭遇。

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この髪型...岸辺露伴の前髪と同じ構造だな?
※わかる人にだけわかればいいネタ

数々の美味しそうな匂いにつられながらもさらに下っていくと「あれ?ここだけ京都かな?」という雰囲気の小路を発見。兵庫横丁というらしい。雰囲気が良かったため入ってみる。
素敵なお菓子屋さんを発見。ブティックルブルターニュというビスケットとキャラメルのお店だった。試食したビスケットの美味しさに財布の紐が緩んで、宿で食べる用のおやつとして購入。

早稲田通りに戻る。下る。また素敵小路発見。入る。やっぱり、そこはもう京都。今度はかくれんぼ横丁というらしい。
扉を開くのが怖いくらい高級そうな料亭がたくさんある。夕飯はどこで食べよう。せっかくなら普段食べられない美味しいものを食べたいが、あまりにも高すぎるのもちょっとキツい。

作戦会議の末に決まったお店がここ 翔山亭 黒毛和牛贅沢重専門店。簡単に言うと、高級な牛丼屋さん。
一番高いやつは6,000円で「さすがにそれはちょっと...」となったため、ぐーんと安い1,600円の竹を注文。安いと言ってもこの値段、美味しいに決まっている。突き出しの肉寿司からすでに絶品だった。今度行ったら松を食べてみたい。

お腹を満たしたところで、この日の神楽坂散歩は終了。自分も他人もまとめて幸せで包んでくれるような場所だった。

職人の街、蔵前を散歩してみた

ゴールデンウィーク中は大阪と東京を旅行した。
計8泊もしたため、本当にたくさんの場所をまわったのだが、その中で特に印象に残った場所がある。東京の蔵前だ。
2016年10月から放送していたドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」で蔵前が紹介されていたのを見て興味を持った。1年半越しの聖地巡礼

昼の12時に友人と都営浅草線蔵前駅のA0出口で待ち合わせ。
最初に行くお店は決めていた。Circleという帽子屋さん。東京は5月からもう暑いからね...直射日光から頭を守らねば...
気さくな店員さんとおしゃべりしながら選んでいると「これだ!」という帽子を発見してそのまま購入。友人もお気に入りの帽子を見つけて購入。満足。
お店から出る前に、どこで美味しいランチが食べられるか聞いてみた。
「和食なら 結わえる というお店がオススメですよ」
知ってる。事前リサーチした時にGoogle先生からもオススメされました。
「すぐそこにある らーめん改 も美味しいです」
それは知らなかった。ラーメンもいいな。
CAMERAっていうお店でもランチやってるかもしれません」
よーし、CAMERA行こうかな!
今思えば、この時点で最も情報が曖昧なお店に決めた私たちの勇気よ。

ということで、CAMERAに到着。ランチやってた!よかった!
私はキーマカレー、友人はチーズトースト。とても美味しい。またいつかここでキーマカレーを食べることが決定。
実はこのお店、食事の提供だけでなく革製品の販売もしている。バッグ、財布、キーホルダーなど。どれも柔らかくて肌触りが良くて可愛い。
食事をしなくても、チラッと覗いていくだけでも楽しいお店だと思う。チラッと覗いたらそのまま吸い込まれて、いつの間にかコーヒーを飲みながら長居してしまいそうだけど...

お腹を満たした後は、すぐ隣の家具屋さんNOCEへ。ものすごい数のおしゃれなソファとテーブル。
「自分の家を建てたらこのソファ欲しいなー」なんて話しながらゆっくり物色。
物色したところでその場で買えるほどのお金も勇気も持ってないので、退散。でも家具屋さんは楽しい。

国際通りを南へ進むと、PRO-MENERという革製品のお店の看板が見えたので入ってみた。
お、すごい。店舗兼工房になってる。何人かの職人さんが作業真っ只中。唯一作業中ではない女性が説明してくれた。売っているのはすべてここで作ったもので、月に1回ワークショップも開催しているらしい。いつか参加してみたい。
ずっと作業を観察しながらお話を聴いていたいけどそういうわけにもいかないので、欲しかったIDパスケースを購入して次のお店へ。

草木染めの製品を主に販売しているMAITO
シャツ、ワンピース、ストール、靴下などが並んでいる。すべて優しい草木染めの色。それぞれ何を使って染めているかがタグに書いてあった。
友人が「このストールすごい!わたあめに包まれてるみたい!」とテンションを上げていると、店員さんが「そのストールは《羽衣》って名付けられているんですよ〜」と。私も気になったので軽く首に巻いてみると、本当にわたあめみたいだ。首に巻いてもベタつかないわたあめって最高じゃない?
このお店でも月に1回ワークショップがある。ただ、5月はもう満員でキャンセル待ちの状態。その人気ぶりも頷けるくらい魅力的な一点モノが店内に溢れていた。

MAITOから西に500mくらい。ノートやペンなど『書くこと』に特化したものを販売しているカキモリ。今回最も楽しみにしていた場所かもしれない。
お店に入って驚いた。蔵前の街を歩いていても人が少ない印象だったが...ここにいたか、人混み。
気を取り直して、入り口付近に並んでいるポストカードや便箋、封筒を観察。可愛いもの、おしゃれなもの、どれを見ても欲しくなる。
入ってすぐなのに「こんなお店が家の近くにあれば週5で通う」と確信。職場じゃなくてカキモリに通わせてください。
奥に進むと今度はたくさんの鉛筆やボールペン、万年筆。普段使いできそうなものから、使うのが勿体無いくらい綺麗なものまで。
見ているだけでも充分楽しいが、もちろん試し書きもできる。ここまで書き心地に差があるものなのか、の連続。
実は私は万年筆を使ったことがなかったので、ここでちゃっかり初体験。やっぱり難しい。もっとたくさん字を書く習慣が身についてから買うことにした。万年筆が似合う格好良いおじさんになろう...
そしてカキモリの名物(?)である、自分だけのノート作り。これがとてもワクワクする。とてもオススメ。
ノートの大きさや表紙と裏表紙のデザイン、中紙の種類を選んで自分だけのノートを作ることができる。万年筆や鉛筆など、何で書くかにもよって適した紙は変わるらしい。選択肢がたくさんありすぎて迷う迷う。迷っている時間も楽しい。
紙を選び終わったら、あとはリングと留め具を選んで職人さんにお任せ。
完成するまで少し時間がかかるようだったので、とりあえずカキモリを後にした。

ノートを楽しみにしながら、甘いものを食べにダンデライオンチョコレートへ。
ここもかなり有名でずっと行きたかった場所。1階がチョコレート工場になっていて、入った瞬間カカオの良い香りを全身で受け止めることになる。
ホットチョコレートとチョコレートブラウニーを注文して、できあがるまで工場を見学。ここで作られたものをここで食べられるって贅沢。
ドリンクとブラウニーを受け取って2階のカフェスペースへ。いただきます。
ああ、美味しい。素人なのでまったく上手に表現できないけど、いつも食べているチョコレートとは明らかに違うことはわかる。香りも味もおいしい。
隣の席にいた赤ちゃん連れの夫婦を見て和みながら、友人とチョコレートを味わう。この日一番幸せな時間だった。

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そろそろノートができあがる時間かな。ということで、カキモリに戻る。
店員さん「このような仕上がりになりました、ご確認お願いします」
全部自分で選んだもので作ったノートを目の当たりにすると感動。元気よく「はい、これでオッケーです!ありがとうございます!」
大事に使わなきゃな。

キモリを出ると、もう18時。
この後にどこかで夕飯を食べる予定だったが、いろんなお店で楽しみすぎて既に満足感がキャパオーバー。
「満足だね」「これで解散でも良い感じだね、楽しかった」
はい、多幸感に包まれて解散!

蔵前は人もモノもお店も魅力的で良い場所だった。

【写真多数】スヌーピーミュージアムがどれだけ素晴らしいか伝えよう

伝えよう。
すべての期間に共通する展示もあるため、ネタバレを見たくない人は申し訳ないがブラウザバック!

 

いつからかも、きっかけも覚えていないが、スヌーピーが好きだ。
2016年4月のオープンが決まったことを知ったときにはガッツポーズをした。半年ごとに変わる展示を、開催期間中すべて見に行くことに決めた。
サンタローザにシュルツミュージアムがあることはスヌーピー(ピーナッツ)ファンの間では有名。まさか、期間限定ながら、公式の美術展が日本でも開催されるとは。

早速友人と行ってみた。
六本木にあるスヌーピーミュージアムへ向かう。駅から徒歩10分。到着して、敷地に足を踏み入れた瞬間から可愛い。いや、正確には足を踏み入れる前からもう可愛いのが見えていた。
なんと、建物の外には歴代スヌーピーのオブジェが!!!初期の本当にただのビーグル犬なスヌーピーから、ガチャピンと比べても遜色ないくらいなんでもできる後期のスヌーピーまで。興奮する!
記念撮影。

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見ての通り、オブジェだけでなく、建物の外壁にまでスヌーピーが。可愛い。語彙が1種類になる。可愛い。
まだ中に入ってもいないのにもう最高に楽しんでいる。
建物の入り口からも記念撮影。

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シュルツミュージアムに似ている。
いざ、館内へ。
少し混雑していて、受付の窓口まで少し並んだ。並んでる最中も視界は可愛いに埋め尽くされる。

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入館料を支払う前から楽しませてくれる気が満々。サービス精神の塊。
受付でもらえるのは、入館当日と同じ日付に掲載されたピーナッツの漫画がプリントしてあるスペシャルなチケット。
そのチケットを持ってついに最初の展示スペースへ。
まず目に入るのは、チャーリーブラウンとスヌーピーのモザイクアート。

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さらに、シュルツに関する多数の写真と絵。

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この部屋だけで1日過ごせる気がする。
次に見ることができるのは、ミュージアム限定の映像。ここは撮影不可。
ちなみに初回の展示では、ピーナッツファンの有名人や翻訳をしている谷川俊太郎さんのコメント映像だった。

そして原画のスペース。
もう、貴重だし可愛いしで、興奮しっぱなし。
英語の台詞が書かれた原画と、その翻訳と、解説。魅力的な場面がピックアップされていて、元から好きだった人はもちろん、ピーナッツのことをまだよく知らない人も楽しめる展示だ。

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3コマ目がとても可愛い。スヌーピーの表情が新鮮。

原画以外にもたくさんのものが展示してあるし、何より展示の方法が面白い。

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↑撮影OKのマークにはチャーリーブラウンが。

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↑穴を覗けばウッドストック。ひたすら可愛い。

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↑隅っこには毛布を持ったライナス。

と、展示の一部を紹介したが、これと同じくらい楽しめたのがショップ。
ショップスペースがかなり広く、ぬいぐるみから食器、お菓子、Tシャツ、ポストカードなど、ここに書ききれないほど多くのグッズを手に入れることができる。故に、ここで大量の出費をすることになる...後悔はしていない。

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購入したものの一部。
オススメなのは、写真の左上に写っている図録。その時に展示してあるものがどんなものなのか、さらに詳しく解説している本だ。今でもこの本を見返せば、ミュージアムに行った日のことをはっきり思い出すことができる。
もう期間が過ぎた展示の図録も売っているので、見逃した人も心配はいらない。
個人的には、ポストカードを毎回楽しみにしていて、気に入ったものがあれば購入して部屋に飾っている。

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ここまででだいたいひと通り紹介してわかってもらえたと思うが、スヌーピーミュージアムは最初から最後まで可愛いで埋め尽くされている。これから初めて行く予定の人は覚悟を持って臨もう。心の準備をしないと可愛過ぎて混乱するから。序盤のガチャピンのくだりから関連づけて言うと、可愛さのあまりムックのようにオロオロしてしまうから。
展示とショップでの所要時間は個人差はあるが約2時間だった。2時間オロオロ。

現在は第4回展『恋ってすばらしい。』の開催中で、4月からは最終展示が始まる。
そして10月にはスヌーピーミュージアム自体が閉館になる。寂しい。
頻繁に行ける場所ではないが、閉館までにできるだけたくさん行きたいと思っている。

行きたいと思ってくれる人が少しでも増えるように、ためになる情報も少し書いておく。
・前売り券と当日券があり、前売り券の方が200円安いことに加え、当日券よりは購入できる可能性が高い。
・駐車場はない。
・荷物は受付で預かってもらえる。
・子供をベビーカーに乗せてたまま入館はできない。ベビーカーだけ受付で預かってもらうことになる。
・完全バリアフリーなので、車椅子でも入館できる。障害者手帳があれば同行者はチケット要らずの無料。※ミュージアムまでの道は細い道路もあるので、車椅子で行く場合は注意!
・展示スペースには少ないが椅子もある。
・館内のカフェ以外では飲食厳禁。

以上のことに注意して、最初から行くと決めている人もこの記事で行くと決めた人も、存分に可愛いにまみれて楽しんでらっしゃい!!

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メタラーとディズラーのご対面

ディズラーとは何なのか。
ディズニーが好きな人の総称である。私が3秒で考えた言葉。

 

2014年の11月、私はある音楽フェスのために千葉県の幕張メッセに行った。
KNOTFEST JAPAN 2014』のために。
Slipknot(スリップノット)という、アメリカのアイオワ州で結成されたミクスチャーメタルバンドが主催する音楽フェスだ。
山手線で東京駅へ行き、京葉線のホームまでの道のりが長い長い。ようやくホームに着いて幕張行きの電車に乗ると、車内の半分くらいの人が「あ、これはノットフェスに行く人達だな」という風貌だった。メタル好きな、いわゆるメタラーと呼ばれる人達。
メタラーによるバンド談議に耳を傾けているうちに、いつのまにか会場に到着。

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朝の10時から既にものすごい人だかり。
列に並んでゆっくり進み、

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ようやく会場入り。

私が行った1日目の出演バンドは日本勢がCrossfaith、SiM、ONE OK ROCKなど...
海外勢はPapa RoachLIMP BIZKITslipknotなど...
錚々たるバンド。そして、観客側にも覚悟がいりそうなバンド。

実際、ライブは本当に激しかった。
どこからか紛れ込んだ40代くらいの女性が、開始5秒で他の観客に圧迫されすぎて「痛い!痛い!助けて〜〜〜〜〜〜〜〜!」と悲鳴をあげていた。
演奏中だろうが転換中だろうが押し寄せてくる観客。サビに入れば頭上を舞うダイバーと狭い中を走り回って体をぶつけ合う人達。
途中で疲れて会場の外に休憩しに行くと、多くの人が地面に寝転がって放心状態になっていた。その気持ち、とてもわかる。
トリのSlipknotが始まる頃に会場に戻り、ワンマンライブとほぼ変わらないボリュームの圧倒的なライブを楽しんだ。

帰りの電車は案の定、すし詰め状態。東京駅へ向かう。

途中、東京ディズニーランドの最寄りである舞浜駅にも停まった。
開くドア。ディズラーたちがひるんだ。
電車の中には、
・汗だく
・目が虚ろ
・酒に酔ってる
・なんか唸ってる
メタラーたちがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。夢の国帰りにご対面。
そりゃあ、ひるむ。ディズラーたちはとりあえずこの電車を見送っていた。ごめんよ。

 

いやあ、初めてのフェスは楽しかった。